『天使は見えないから、描かない』:「この人しかいない」という想い、そして許されない関係
お勧め度:★★★★☆(星4つ)
寸評:
社会的には認められない関係を抱えながら生きる主人公の姿を描いた、見事な人間関係の描写が光る作品です。おとずれることのないゴールに向かって歩いているような感覚が読む側にも浸食してきますが、それでも読むのをやめられない圧倒的な引力があります。どの人間関係の描写もリアルで、読んで本当によかったと思える一冊です。
1. 社会的に認められない関係と、迫り来る日常の亀裂
30代の若き女性弁護士である主人公は、既婚者でありながら幼い頃から「この人しかいない」と感じてきた18歳以上年上の叔父と逢瀬を重ねています。そんな中での夫の浮気と離婚、さらに家族との軋轢や友人との関係が複雑に絡み合っていきます。
2. リアルで重厚な人間関係の描写
お互いに浮気をしているのに平穏を装う夫婦の姿や、想いが遂げられずに別の男性へと走る様子など、どの描写もまるで実際に体験したかのような生々しいリアリティがあります。切なく重苦しい空気が漂いながらも、深く心に残る恋愛小説です。
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