投稿

『多忙感』:焦燥感の正体を知り、心を少し軽くするための一冊

イメージ
お勧め度:★★★☆☆(星3つ) 多忙感 [ 菅原洋平 ] 価格:1,540円(税込、送料無料) (2026/5/2時点) 楽天で購入 実際以上に「何か忙しい」と感じてしまうあの感覚――本書ではそれを「多忙感」と呼び、その正体を解き明かしていきます。 この状態に陥ると、仕事の成果が上がらないばかりか、精神衛生上も決して良くありません。 なぜ多忙感が生まれるのか、そしてどんな仕事の仕方をすればそれを解消できるのか。 現代人が抱える「心の忙しさ」に焦点を当てた一冊です。 1. 「多忙」と「多忙感」の違いに向き合う 物理的な仕事量だけではなく、心理的な要因がどのように焦りを生んでいるのかを分析しています。 解決策の中には「そうは言っても……」と現実の厳しさを感じる部分もありますが、「なるほど」と膝を打つ視点も多く、自分の働き方を客観視するきっかけをくれます。 2. 読後に得られる「少しの楽さ」 この本を読んだからといって、抱えているタスクが魔法のように消えてなくなるわけではありません。 しかし、多忙感のメカニズムを知ることで、今まで空回りしていた気持ちが少しだけ整理され、今よりは楽な気持ちで仕事に向き合えるような気がしてきます。 3. こんな時、こんな人にお勧め 毎日タスクに追われて、常に「何かに急かされている」と感じている人にぴったりです。 仕事の効率化テクニックだけでなく、精神的なゆとりを取り戻すヒントを探している時に手に取ってみてください。 ビジネスマンみんな当てはまるんじゃないかな。

『珈琲怪談』:心地よい会話と怪談が織りなす、大人のための一冊

イメージ
お勧め度:★★★☆☆(星3つ) 仲の良いおっさん4人が、京都、横浜、東京を舞台に、喫茶店をめぐりながら、体験したり、聞いたりした怪談を語り合う、そして、そこでおこる不思議な出来事、そんな話です。 珈琲怪談 [ 恩田 陸 ] 価格:1,980円(税込、送料無料) (2026/5/1時点) 楽天で購入 いい本だなぁ。怪談話もたくさん出てくる。 エログロもなく、これぞ日本の怪談、という感じです。 恩田さんらしい一冊だと思います。 1. おじさん4人の会話がいい 大人のこんな友達関係いいな、会話がいいな、と思わせます。 おじさん4人が喫茶店をめぐりながら語り合うその空気感そのものが、読んでいてとても心地よい作品です。 2. 怪談話もたっぷり楽しめる 作中には怪談話がたくさん出てきますが、不快なエログロに頼ることなく、純粋に「日本の怪談」の良さを味わえます。 不思議な出来事が静かに重なっていく展開は、まさに恩田作品の真骨頂と言えるでしょう。

『バイロケーション』レビュー ― ノンストップで読ませる大人の冒険ホラー

イメージ
■ お勧め度 :★★★★★(星5つ) 【中古】 バイロケーション / 法条 遥 / KADOKAWA [文庫]【メール便送料無料】【最短翌日配達対応】 価格:259円(税込、送料別) (2026/4/29時点) 楽天で購入 ノンストップホラーで大人の冒険譚で、一気読みの面白さ! 主人公は、30代の女性。絵で食べていくため、コンクールへの応募へ励むが・・。 そんな彼女の前に、自分と瓜二つ、記憶までも持つ、バイロケーションがしゅつげんする。 バイロケーションが勝手に買い物したりと、被害が広がる中、同じ被害にあり、 バイロケーション対策の会に誘われる。そこで、おこる殺人事件。 謎が謎を呼ぶ。バイロケーションとは何者なのか、どう対処するのか、 殺人事件の謎、会のメンバーの謎。 文章や文体、内容も神が買っていて、ほんから離れられなくなる。 冒険譚としても面白さ。バイロケーションとの対決はまさに冒険譚。 むっちゃ面白い。SFでありホラーであり、冒険譚であり。

『おうちで学べるデータベースのきほん』 ― 個人的には好きな入門書

イメージ
■ お勧め度 :★★★★☆(星4つ) ■ レベル :入門 おうちで学べるデータベースのきほん 第2版 [ ミック ] 価格:2,640円(税込、送料無料) (2026/4/26時点) 楽天で購入 「おうちで手を動かして学ぶ」部分は全体の1/3ほど。 MySQL をインストールして実際に SQL を叩いてみる内容がそこに含まれている。 残りの部分では、データベースの基礎から仕組みまで幅広く扱っている。 データベースとは何か、同時実行制御、正規化、設計、トランザクション、 インフラ構成、バックアップとリカバリー、チューニングの触り、 さらに「データベースにかかるお金」までカバーされている。 1. とてもやさしく書かれていて読みやすい 専門用語が多い分野だけど、説明が丁寧で理解しやすい。 入門書としてはボリュームもあり、扱う範囲も広い。 2. 初心者にも、少し知っている人にも役立つ 基礎の復習にも向いていて、 「データベースの全体像」をつかむのにちょうどいい内容。 3. まとめ:入門としてバランスが良く、個人的には好き 実践は1/3ほどだが、概念説明がしっかりしているため、 入門としてとても良い一冊。 やさしく、わかりやすく、範囲も広いので、 「個人的には好き!」

『猿』:実験的で(?)、好みが分かれそうな一冊

イメージ
■ お勧め度 :★★★☆☆(星3つ) 猿 [ 京極 夏彦 ] 価格:2,200円(税込、送料無料) (2026/4/26時点) 楽天で購入 主人公は、中年の女性。 夫が精神的にまいってしまい、自宅に引きこもるようになったある日、 夫が「猿がいる」と謎めいたことを言い出す。 そんな中、主人公は岡山県の山中にある奇妙な土地、村を相続することになる。 妖しい雰囲気の親戚の女性、そして弁護士とともに山へ向かうが、 そこにも“猿”の影がちらつく。 主人公・親戚・弁護士の三人が、相続する村について語り合い、 その道中で起こる奇妙な出来事を描く物語。 1. 何かが“出てくる”話ではない 怪異が直接姿を現すわけではなく、 不穏さや違和感がじわじわ積み重なっていくタイプの小説。 京極作品としては読みやすいけれど、 その“実験的な空気”が合うかどうかで評価が分かれそう。 2. 好き嫌いがはっきり出るかもしれない 物語の構造や語り口が独特で、 雰囲気を楽しむタイプの読者には刺さるけれど、 明確な怪異や事件を求める人には物足りなく感じるかもしれない。

『裂装甲空母艦隊【1】逆襲のソロモン海』:専門知識がないと難しい、マニア向け?架空戦記

イメージ
■ お勧め度 :★★★☆☆(星3つ) 爆裂装甲空母艦隊【1】逆襲のソロモン海【電子書籍】[ 林譲治 ] 価格:1,100円 (2026/4/25時点) 楽天で購入 太平洋戦争・ガダルカナル島の攻防を舞台にした架空戦記。 ガダルカナル島を失った日本が、新兵器を投入して奪回を狙う——そんな内容だと思われる一冊です。 1. 多視点で描かれる戦いが複雑 陸軍・海軍の動き、戦略や戦術、さまざまな兵器の登場など、視点が多くて情報量が多い構成。 そのぶん、読み応えはあるけれど、流れを追うのが難しく感じられる部分もあります。 2. 兵器の知識がないと想像しづらい 兵器の種類や特徴が細かく描かれているため、軍事知識がないとイメージがつかみにくい。 その結果、場面の迫力や意図がつかみにくく、読み進めるのが大変に感じられたのかもしれません。 3. まとめ:専門知識がある人向け?の一冊 戦史や兵器に詳しい読者には楽しめる内容ですが、知識がないと難しく感じる部分が多い作品。 マニア向けの架空戦記という印象が強い一冊でした。

『読むと死ぬ本』:迫り来る恐怖と一人称が刺さる王道ホラー

イメージ
■ お勧め度 :★★★★☆(星4つ) 読むと死ぬ本 [ 彩藤 アザミ ] 価格:2,090円(税込、送料無料) (2026/4/24時点) 楽天で購入 主人公は、売れないホラー作家の女性。 そんな彼女のもとに、編集者から 「ロシアの作家が残した“読むと死ぬ本”の、知られざる翻訳が見つかった」 という話が伝えられる。 しかし、その編集者は不可解な死を遂げる。 さらに主人公の周囲でも、説明のつかない怪異が次々と起こり始める。 “読むと死ぬ本”にまつわる連鎖の中で、主人公は生き残れるのか——そんな物語です。 1. 迫り来る恐怖がとにかく怖い 関係者の死、怪しい影、じわじわと近づいてくる気配。 ホラーの王道である「迫ってくる恐怖」がしっかり効いていて、読んでいて背筋が冷える。 エロやグロに頼らず、純粋な“恐怖の圧”で攻めてくるタイプ。 2. 一人称で描かれる“恐怖の近さ”が強烈 主人公の視点で語られるため、恐怖がそのまま読者に伝わる。 精神が壊れていく描写ではなく、恐怖に追い詰められていく“距離の近さ”が怖い。 読んでいる側も、主人公のすぐそばに立っているような感覚になる。 3. まとめ:エロもグロもない、純度の高いホラー 刺激に頼らず、恐怖そのものを丁寧に積み上げていく作品。 「読むと死ぬ本」という設定の不気味さと、一人称の臨場感がとても強い一冊。