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『怪談狩り まだらの坂』:短編怪異譚の積み重ねですが、残念ながら途中で飽きてしまいました。

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お勧め度:★★☆☆☆(星2つ) 怪談狩り まだらの坂(10) (角川ホラー文庫) [ 中山 市朗 ] 価格:770円(税込、送料無料) (2026/5/24時点) 楽天で購入 1つの話が数ページで構成される怪異譚が、70個弱収録されています。 最初こそ面白かったのですが、似たような話が多く、途中で飽きてしまいました。残念です。ただ、1つの話が短いため、ちょっとずつ読めるのは良い所かなと思います。 1. ちょっとずつ読める短さ 各エピソードが数ページで完結するため、まとまった時間が取れない時でも気軽に読み進められる点は非常に良い所です。 2. 似たような話が多く、途中で飽きてしまう 最初こそ面白かったものの、似たようなテイストの話が続く構成のため、全体を通して読むには少し飽きがきてしまいました。

『おとどけものです』:不快感に浸る、珠玉のホラー短編集

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お勧め度:★★★★☆(星4つ) おとどけものです。 あなたに届いた6つの恐怖 (新潮文庫nex(ネックス)) [ 斜線堂 有紀 ] 価格:737円(税込、送料無料) (2026/5/5時点) 楽天で購入 今をときめく新進気鋭のホラー作家6人が贈る、全6編のアンソロジー。 一つひとつの話の雰囲気や趣向がまったく異なり、最後まで飽きさせない構成でありながら、共通しているのは、読後に残る「怖さ」「気味の悪さ」「後味の悪さ」です。 どの作品もハズレなし。ページをめくるたびに新しい「嫌な気持ち」に出会える、これぞホラーという魅力が凝縮された一作でした。 1. 六者六様の恐怖が襲いかかる、贅沢なバラエティ 短編集でありながら、それぞれの作品が持つ恐怖のベクトルが全て違います。心理的な不気味さから生理的な嫌悪感まで、作家それぞれの個性が爆発しており、「次はどんな手口で怖がらせてくれるのか」という期待を裏切らないクオリティの高さに圧倒されました。 2. 読後の余韻を支配する、極上の「気味の悪さ」 全ての物語に共通して言えるのは、読み終えた後にじわじわと嫌な予感が後を引くことです。ただ驚かせるだけの恐怖ではなく、心に棘が刺さったような、あるいは肌に何かがまとわりついているような……。そんな「これぞホラー」という、ゾクゾクする体験を存分に味わえました。 3. 粒ぞろいの傑作が並ぶ、圧倒的な「すごさ」 とにかく、一編一編のクオリティが凄まじいです。アンソロジーにありがちな「当たり外れ」が一切なく、どのページを開いても隙のない恐怖が作り込まれています。6人の作家がそれぞれの技術を注ぎ込んだ、まさに「珠玉」と呼ぶにふさわしい、凄みを感じさせる一冊です。 4. こんな時、こんな人にお勧め 質の高いホラーを少しずつ、多角的に楽しみたい時に最適です。「ハッピーエンドなんていらない、とにかくゾッとしたい」「独創的で新鮮な恐怖に触れたい」という方は、ぜひこの「おとどけもの」を受け取ってみてください。

『珈琲怪談』:心地よい会話と怪談が織りなす、大人のための一冊

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お勧め度:★★★☆☆(星3つ) 仲の良いおっさん4人が、京都、横浜、東京を舞台に、喫茶店をめぐりながら、体験したり、聞いたりした怪談を語り合う、そして、そこでおこる不思議な出来事、そんな話です。 珈琲怪談 [ 恩田 陸 ] 価格:1,980円(税込、送料無料) (2026/5/1時点) 楽天で購入 いい本だなぁ。怪談話もたくさん出てくる。 エログロもなく、これぞ日本の怪談、という感じです。 恩田さんらしい一冊だと思います。 1. おじさん4人の会話がいい 大人のこんな友達関係いいな、会話がいいな、と思わせます。 おじさん4人が喫茶店をめぐりながら語り合うその空気感そのものが、読んでいてとても心地よい作品です。 2. 怪談話もたっぷり楽しめる 作中には怪談話がたくさん出てきますが、不快なエログロに頼ることなく、純粋に「日本の怪談」の良さを味わえます。 不思議な出来事が静かに重なっていく展開は、まさに恩田作品の真骨頂と言えるでしょう。

『バイロケーション』レビュー ― ノンストップで読ませる大人の冒険ホラー

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■ お勧め度 :★★★★★(星5つ) 【中古】 バイロケーション / 法条 遥 / KADOKAWA [文庫]【メール便送料無料】【最短翌日配達対応】 価格:259円(税込、送料別) (2026/4/29時点) 楽天で購入 ノンストップホラーで大人の冒険譚で、一気読みの面白さ! 主人公は、30代の女性。絵で食べていくため、コンクールへの応募へ励むが・・。 そんな彼女の前に、自分と瓜二つ、記憶までも持つ、バイロケーションがしゅつげんする。 バイロケーションが勝手に買い物したりと、被害が広がる中、同じ被害にあり、 バイロケーション対策の会に誘われる。そこで、おこる殺人事件。 謎が謎を呼ぶ。バイロケーションとは何者なのか、どう対処するのか、 殺人事件の謎、会のメンバーの謎。 文章や文体、内容も神が買っていて、ほんから離れられなくなる。 冒険譚としても面白さ。バイロケーションとの対決はまさに冒険譚。 むっちゃ面白い。SFでありホラーであり、冒険譚であり。

『読むと死ぬ本』:迫り来る恐怖と一人称が刺さる王道ホラー

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■ お勧め度 :★★★★☆(星4つ) 読むと死ぬ本 [ 彩藤 アザミ ] 価格:2,090円(税込、送料無料) (2026/4/24時点) 楽天で購入 主人公は、売れないホラー作家の女性。 そんな彼女のもとに、編集者から 「ロシアの作家が残した“読むと死ぬ本”の、知られざる翻訳が見つかった」 という話が伝えられる。 しかし、その編集者は不可解な死を遂げる。 さらに主人公の周囲でも、説明のつかない怪異が次々と起こり始める。 “読むと死ぬ本”にまつわる連鎖の中で、主人公は生き残れるのか——そんな物語です。 1. 迫り来る恐怖がとにかく怖い 関係者の死、怪しい影、じわじわと近づいてくる気配。 ホラーの王道である「迫ってくる恐怖」がしっかり効いていて、読んでいて背筋が冷える。 エロやグロに頼らず、純粋な“恐怖の圧”で攻めてくるタイプ。 2. 一人称で描かれる“恐怖の近さ”が強烈 主人公の視点で語られるため、恐怖がそのまま読者に伝わる。 精神が壊れていく描写ではなく、恐怖に追い詰められていく“距離の近さ”が怖い。 読んでいる側も、主人公のすぐそばに立っているような感覚になる。 3. まとめ:エロもグロもない、純度の高いホラー 刺激に頼らず、恐怖そのものを丁寧に積み上げていく作品。 「読むと死ぬ本」という設定の不気味さと、一人称の臨場感がとても強い一冊。

『ひとんち』:日常がじわじわ怖くなる、キレ味鋭いホラー短編集

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■ お勧め度 ★★★★☆(星4つ) 全8編、どれも粒ぞろい。恐怖の質が鋭く、読後にゾクリとくる。これはすごい。 【中古】ひとんち 澤村伊智短編集 /光文社/澤村伊智(文庫) 価格:474円(税込、送料無料) (2026/4/12時点) 楽天で購入 1. 日常の違和感が恐怖に変わる 何気ない日常の中に潜む、ほんの少しのズレや異変。 その違和感がじわじわと広がり、気づけば恐怖に包まれている——そんな短編が詰まった一冊です。 2. バリエーション豊かな8編 それぞれの話がまったく違う趣と恐怖を持ち、飽きることなく読み進められます。 エログロや不快感に頼らず、「恐怖とは何か?」を純粋に突き詰めた、シャープな作品ばかり。 3. まとめ:キレッキレの短編ホラー集 どの話も完成度が高く、短編ホラーの魅力がぎゅっと詰まっています。 ホラー好きならぜひ手に取ってほしい、切れ味鋭い一冊です。

『火喰鳥を、喰う』:読後の後味までホラー

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■ お勧め度 ★★★★☆(星4つ) なんだこの恐怖は? そして読んだ後の後味の悪さが、まさにホラーでした。 火喰鳥を、喰う (角川ホラー文庫) [ 原 浩 ] 価格:792円(税込、送料無料) (2026/3/28時点) 楽天で購入 1. 祖父の日記と火喰鳥 太平洋戦争で亡くなったはずの祖父の墓が壊され、 その日記が今になって戻ってくる。 そこに記されていたのは、謎めいた存在「火喰鳥」の記録。 この日記をきっかけに、次々と怪異が現れ、現実が静かに崩れ始める。 祖父は本当に死んだのか? 火喰鳥とは何なのか? 不気味な謎が、読者の心をじわじわと締めつけていきます。 2. 謎が謎を呼ぶ、逃げ場のない展開 主人公とその妻、霊能力者、新聞記者たちが巻き込まれていく中で、 世界は静かに、しかし確実に変容していきます。 謎が謎を呼び、現実が侵食されていく感覚は、他では味わえない恐怖体験。 3. まとめ:読後感まで含めて“怖い” ただの怪談ではなく、読後に残るざらついた感情こそが、この作品の真骨頂。 怖かった。そして、読後の不穏な余韻までがホラーでした。

『極楽に至る忌門』:土俗ホラーの極北、これはいかんやつです

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『極楽に至る忌門』:土俗ホラーの極北、これはいかんやつです ■ お勧め度 ★★★☆☆(星3つ) 高知県と愛媛県の県境にある山中の村。 そこへ帰省する人、訪れる人、そしてそこに住む人々を襲う怪異——全4編。 その背後にあるものとは何か。陰陽師たちが挑むが……という物語。 【中古】極楽に至る忌門/KADOKAWA/芦花公園(文庫) 価格:567円(税込、送料無料) (2026/2/23時点) 楽天で購入 1. 土俗ホラーの怖さが全開 閉鎖的な村を舞台にした土俗系ホラー。 村に染みついた風習や、人々の狂気がじわじわと迫ってきて、読んでいて本当に怖い。気持ち悪さも強烈です。 2. いろいろな怖さが次々に 怪異そのものの恐ろしさだけでなく、村の空気、人々の異様な言動、逃げ場のない閉塞感…… いろいろな種類の怖さが次々に襲ってきて、読む手が止まりません。 3. まとめ:これは、いかんやつ 土俗ホラーが苦手な人には、かなりキツい内容かもしれません。 怖すぎて、読み終えたあともしばらく引きずるほどの一冊でした。

『夜見師 2』:過去と真実が交錯する、物語の核心へ

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『夜見師 2』:過去と真実が交錯する、物語の核心へ ■ お勧め度 ★★★☆☆(星3つ) 1巻と2巻でひとつの物語が完成する構成。 2巻では謎が明かされ、物語の深みが増していきます。1巻を読んでからの方が断然楽しめます。 【中古】 夜見師 2 / 中村 ふみ / KADOKAWA [文庫]【メール便送料無料】【最短翌日配達対応】 価格:295円(税込、送料別) (2025/11/2時点) 楽天で購入 1. 夜見師の過去が明かされる 2巻では、主人公・夜見師の過去や、彼がその役目を担うに至った経緯が描かれます。 キャラクターの「そうだったのか」が深まります。 2. 関係性に変化が生まれる 夜見師を支える2人の助手の関係に、新たな人物が加わることで微妙な変化が。 人間関係の揺らぎが、物語に幅をもたらします。 3. まとめ:1巻の謎が解けて、より面白く 屋敷に巣くう怨霊の謎が明かされ、1巻で張られた伏線が回収されていく展開は読み応えあり。まずは1巻から読むのがおすすめです。