新聞社で美術の興行を行う主人公の男性。
インド、ネパールなどの隣国パスキムの美術品に魅せられていた。
そのパスキムでクーデターが。主人公は、パスキムへ侵入する。
そこは「原始的な平等主義が強制される」社会となっていた。
発見され、労働などに従事させられる主人公。
彼の運命、そして彼の発見した美術品の運命は・・・。
恐ろしいほど、面白い。
作品の熱量が伝わってくる。ボリュームもあって読みごたえも満点。
すべての宗教を否定し、平等主義をめざした社会の姿、
そこで暮らす人々の運命、ものすごい想像力と描写だ。
こんなすごい本が読めて、幸せです。