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2026年1月31日土曜日

【読書録】『夜刑事』:これぞ大沢在昌!特殊設定でもブレない「極上の人探し」ミステリー

 「もし、太陽の下を歩けない世界になったら?」 そんなパンデミック後の特異な世界を描きながら、中身は超一級のハードボイルド。今回ご紹介するのは、大沢在昌氏の**『夜刑事(よるでか)』**です。

設定こそ特殊ですが、読み味は「これぞ大沢作品」という安定感。大ファンの方も、初めての方も、ページをめくる手が止まらなくなるはずです。



■ 書籍情報

  • 書名: 夜刑事

  • 著者: 大沢 在昌


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

夜刑事 [ 大沢 在昌 ]
価格:1,980円(税込、送料無料) (2026/1/31時点)



■ お勧め度

★★★☆☆(星3つ)

「ハズレなし」の職人芸。特殊な世界観と、王道の探偵要素が絶妙に融合した一冊。




1. 大沢在昌・得意の「人探し」に引き込まれる

本作の舞台は、紫外線に当たると死に至る感染症が発生し、人々が「昼」と「夜」に分断された世界。主人公は、その夜の街で活動する「夜刑事」です。

大沢作品の真骨頂といえば、何といっても**「人探しの物語」**。 人々のつながりから、足で情報を稼ぎ、少しずつ真相に近づいていくプロセスは、どれほど世界設定が変わっても健在です。400ページを超えるボリュームですが、複雑に絡み合う謎が解けていく快感に、一気に読み進めてしまいます。


2. 謎の美女、強烈な個性……魅力的なキャラクター陣


ハードボイルドに欠かせないのが、主人公を取り巻く魅力的な登場人物たち。

  • 孤独な主人公: 夜にしか生きられない宿命を背負いながら、己の正義を貫く姿。

  • 謎の美女: 主人公の前に現れる、物語の鍵を握る女性。彼女の存在が物語に色気と緊張感を与えます。

こうした「キャラクターの立ち方」が、さすがは大御所の筆致。登場人物に感情移入できるからこそ、物語の世界にどっぷりと浸れます。


3. 「感染後の世界」という、妙にリアルなリアリティ


本作のもう一つの読みどころは、感染症によって一変した社会の描写です。

  • 夜にしか動けない人々の生活習慣

  • 昼の住人と夜の住人の格差

  • 崩壊したようでいて、どこか秩序を保つ社会の空気

この**「少し歪んだ日常」**の描写が妙にリアルに響きます。そんな過酷な世界でも、必死に生きる人々の生活感には、どこか現代に通じるものを感じました。




■ まとめ:さすがの読みやすさと安定感

400ページ超という厚さを全く感じさせないのは、大沢さんならではの「読ませる力」があるからこそ。

じっくりとこの「夜の世界」に浸ってみるのをお勧めします。

やはり、大沢在昌にハズレなし。そう再確認させてくれる一冊でした。







2025年12月7日日曜日

読書 酒亭DARKNESS

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酒亭DARKNESS/恩田陸【3000円以上送料無料】
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お勧め度:★★★ 恩田さんの本だな。

居酒屋を舞台にした、また、居酒屋で語られるミステリーっぽく、

ホラーっぽい話13編です。

日本全国の居酒屋街が舞台になっています。

各話が、日本のどこの街の居酒屋をモデルとしたものかの

説明が解説にあります。


ちょっとミステリーっぽく、ちょっとホラーっぽくて

恩田さんの本だなぁという感じです。

決して、恐ろしいとか、おどろおどろしい、という訳ではなく、

現実と虚構が交わる所をついてくる、そんな本でした。



2025年9月3日水曜日

読書 余烈


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余烈 [ 小栗 さくら ]
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幕末から明治時代、中村半次郎、小栗忠順、武市半平太、土方歳三の

それぞれを主人公にしな4つの話です。生涯であったり、ある事件に

フォーカスを集めているものだったりです。

登場人物の心情が丁寧に、緻密に書かれている感じでした。

普通に面白かったです。






2025年4月13日日曜日

読書 君が手にするはずだった黄金について

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君が手にするはずだった黄金について [ 小川 哲 ]
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お勧め度:★★★ 興味深い、面白いんだが、手に負えん。

筆者自身と思われる小説家を主人公とした、6つの短編です。

記憶や自分自身のアイデンティティ等に関する小説、

怪しげな人物等との交流を描いたもの、なのです。

どれも、興味深い、面白いのだが、何で?何が?面白いのか、よくわからない。

物語が、自走しているような印象まで受ける。なんだ、この物語は?

という感じです。感想を書くには、ちょっと手に負えない。





2024年11月10日日曜日

読書 立秋 [ 乙川 優三郎 ]

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立秋 [ 乙川 優三郎 ]
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お勧め度:★★★ あれ?

不動産業を営みながら作家である裕福な主人公と、陶芸家の女性の

不倫の物語です。 主人公からの視点で、描かれています。

 

乙川さんのファンですが、「あれ?」という感じでした。

文章はさすが乙川酸で、読んでいて心地よいのですが、

「人生の断片を切り取る」ような鋭さがなく、

緊張感も少なく話が淡々と進む感じでした。

また、登場人物と筆者の距離感も、いつもとちょっと違う。

そのためか、いつもの感動が来なかった気がします。