『憐憫』:恋愛とは、人が人を好きになるとは

お勧め度:★★★★☆(星4つ)

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寸評:
恋愛とは、人が人を好きになるとは、なんなのか、どういうことなのか、が心に沁みる。


1. 満たされない日々の中で紡がれる複雑な関係

主人公は20代後半の売れない女優で、テレビマンの夫と2人で暮らしています。子どもの頃からテレビに出ているものの芽が出ず、芸能界にうんざりしている主人公が、ある男性と出会い、不倫関係に陥ります。「不倫相手がいないと生きていけない」という危うい関係を続ける中で、主人公の揺れ動く心情やリアルな生活の営みが丁寧に綴られていきます。

2. 恋愛の本質を問う、一気読み必至の一冊

「恋愛とは何なのだろうか」と、読後もずっと深く考えさせられます。描かれる男の身勝手さ、女の身勝手さ、そして主人公を取り巻く人々それぞれのありようが胸に刺さります。この筆者が描く恋愛小説は本当に心にきます。160ページほどのボリュームでありながら、最後まで一気に読ませる力を持った作品です。




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