『ノモンハン 責任なき戦い』:これはすごい。これは面白い

お勧めの度:★★★★★(星5つ)

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ノモンハン 責任なき戦い (講談社現代新書) [ 田中 雄一 ]
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個人的には、これまでよく知らなかったノモンハン事件について、その背景や発生原因、戦いの克明な様子、そして中心人物となった辻政信の生涯までが詳細に描かれています。

失敗の原因や関係者のその後までが網羅されており、様々な方の回想や当時の手紙なども引用しながら、その真相に迫っていく構成です。


1. 一級の資料から浮き彫りになるノモンハンの真実

当時の関係者による手紙や回想録がふんだんに引用されており、歴史の表舞台だけでなく、現場の生々しい実態に迫る臨場感があります。知らないことだらけの事実に圧倒されるとともに、緻密な取材に基づいた記述が、読む者を当時の空気感へと引き込んでいきます。

2. 戦争の本質に迫る「責任なき」構造の衝撃

単なる戦史の記録にとどまらず、組織としての失敗や、現代にも通じるような「戦争の本質」に迫っている点に非常に興味を惹かれました。なぜこのような戦いが起き、なぜ誰も責任を取らなかったのか。その構造的な問題が明らかにされていく過程は、知的好奇心を強く刺激します。

3. こんな時、こんな人にお勧め

歴史の教科書では語りきれない事件の深層を知りたい方、あるいは組織論やリーダーシップの失敗という視点から歴史を学びたい方に強くお勧めします。一見重厚なテーマですが、読み物としての面白さが際立っており、一気に読み進めることができるはずです。

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