『号泣する準備はできていた』:初めて読んだ江国さん。こんなにすごい作家だったのか

お勧め度:★★★★☆(星4つ)


女子高生、独身女性、既婚女性など、いろいろな立場、状況の女性の恋愛を描いた12編の短編集です。

初めて江国さんの本を読みましたが、結構衝撃的。特に表題作を含むいくつかの短編はすごいです。

言葉にしがたい人間の感情や内面を、言葉にしようと格闘している筆者の凄みが伝わってくる一冊でした。


1. 誰もが抱える感情と格闘する「筆者の凄さ」

「こんな感情、みんな感じたことがあるのではないか」「苦しんだことがあるのではないか」という感情と格闘している筆者の凄さ。心の奥底にある、自分でも名付けられなかった思いを言葉に突きつけられるような感覚は、まさに衝撃的でした。

2. 読後に残る深い叙情

そして、読んだ後に残る叙情が素晴らしいです。「江国さんってこんなにすごい作家だったの?」と、初めて触れる彼女の世界観に圧倒され、ちょっと衝撃を受けました。一編一編が深く心に刺さる作品群です。

3. こんな時、こんな人にお勧め

「言葉にならない感情」を抱えている時や、人間の内面を抉り出すような鋭い筆致に触れたい時に。江国香織という作家の持つ真の凄みを、ぜひ短編ごとの鮮烈な読後感とともに味わってみてください。




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