『猿』:実験的で(?)、好みが分かれそうな一冊
■ お勧め度:★★★☆☆(星3つ)
主人公は、中年の女性。 夫が精神的にまいってしまい、自宅に引きこもるようになったある日、 夫が「猿がいる」と謎めいたことを言い出す。
そんな中、主人公は岡山県の山中にある奇妙な土地、村を相続することになる。 妖しい雰囲気の親戚の女性、そして弁護士とともに山へ向かうが、 そこにも“猿”の影がちらつく。
主人公・親戚・弁護士の三人が、相続する村について語り合い、 その道中で起こる奇妙な出来事を描く物語。
1. 何かが“出てくる”話ではない
怪異が直接姿を現すわけではなく、 不穏さや違和感がじわじわ積み重なっていくタイプの小説。 京極作品としては読みやすいけれど、 その“実験的な空気”が合うかどうかで評価が分かれそう。
2. 好き嫌いがはっきり出るかもしれない
物語の構造や語り口が独特で、 雰囲気を楽しむタイプの読者には刺さるけれど、 明確な怪異や事件を求める人には物足りなく感じるかもしれない。
コメント
コメントを投稿