『さらば!失敗プロジェクト−その経験が成功へ導く』:失敗を一般論にする難しさでしょうか。
お勧め度:★★★☆☆(星3つ)
情報システム開発における様々な失敗事例を紹介し、その原因を探った一冊です。
トラブルの内容ごとに、発注(利用者)側の責任や、システム開発ベンダ側の失敗などに分類して解説されています。
確かに、それぞれのプロジェクトで何がダメだったのかという「失敗の原因」そのものは書かれていましたが……。
「なぜ、そのような原因や状況にまで陥ってしまったのか」という、もう一歩踏み込んだ深い突っ込みが欲しいところでした。失敗という複雑な事象を、一般論として綺麗にまとめることの難しさを感じます。
1. 分類された失敗事例と、あと一歩の物足りなさ
ユーザー側、ベンダ側それぞれの視点から失敗の要因が整理されているため、ケーススタディとして大枠を捉えるには分かりやすい内容です。ただ、現場の生々しい力学や、泥沼化していくプロセスへの深掘りが少し物足りず、表面的な原因分析に留まっている印象を受けました。
2. こんな時、こんな人にお勧め
プロジェクトマネジメントにおける典型的な失敗パターンを、まずは広く浅く、カタログ的に俯瞰してみたいという方に向いています。現場のリアルな教訓を得るというよりは、一般的なトラブルの分類を頭に整理するためのチェックリストとして読むのが良いかもしれません。
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